【ネタバレなし】心が洗われる傑作小説!「月の立つ林で」書評

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きなこんぐ

みなさんこんにちは!きなこんぐです

今回は作家「青山美智子」さんの小説『月の立つ林で』を、ネタバレなしで書評していきます~!

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月の立つ林で (一般書 405) [ 青山 美智子 ]
価格:1,760円(税込、送料無料) (2023/9/19時点)


わたしは青山美智子さんが1番好きな作家さんなので、声を大にして全員におすすめしたいほどファンになってます(笑)

  • 感動する本が読みたい!
  • 青山美智子さんの本が気になる!
  • あらすじだけでもいいから知りたい!

そんな方はぜひこの記事を読んでみてくださいね!よかったら『月の立つ林で』を読んでみてください!(^_^)

目次

あらすじと構成

長年勤めた病院を辞めた元看護士、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。

月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの思いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでく―――。

単行本の帯に記載されているあらすじ

青山美智子さんの小説で多いのが、4~5つの短編でそれぞれ違う主人公が話を展開していくもの

しかし全部違うように見えてどこか繋がっています。

1つ目の話の主人公が2つ目の脇役として登場していたりと…それが本当に面白い!

同じような構成で「赤と青とエスキース」という恋愛小説も書評しているので、よかったらこちらもぜひ読んでみてください!

最後に仕掛けられた驚きの事実と

読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ

心震える傑作小説

単行本の帯より

この紹介文のとおり、最後に「え!」と驚く事実が分かります。

それを読んだときすべてが繋がって一層心にあたたかく響いて残ります。

2023/2/8現在 「月の立つ林で」は本屋大賞にノミネートされています!

率直な感想(ネタバレなし)

わたしは小説を読み終わるごとに「読書記録」をつけています!

その「読書記録」のネタバレ部分を抜いた感想を書いていきます~!

読んだ後のテンションそのままに書いているので、若干暑苦しいかもしれませんがご了承ください(笑)

感想

よかった。よすぎた。青山美智子さんの小説にハズレはないなと実感した。私にとってドンピシャな作家さんだと思う。

短編だけどつながりがあって、前の話の主人公が、後々登場したときに

「あ、こうなったんだ」とアフターストーリーを勝手に想像できる。

それが本当にワクワクして面白い。

この小説はポッドキャストの「ツキない話」を聞く4人の話だったけど

主人公を通して他の人の悩みや生き方が見られるので、主人公だけに完結されてなくて読んでいて楽しい。

自分自身もハッとさせられる気づきをもらえている。

そして何より人とのつながりの良さや温かさが感じられる物語だった。

年齢も性別もバラバラだけど、それぞれの主人公とその周りの人たちのつながりの温かさを読んだとき

じんわり心があたたかくなるのを感じる。

多分また読み直すと思う。この作家さんに出会えたことを感謝したい。

ネタバレなしなのでだいぶ曖昧かとは思いますが、よい小説なのは伝わるかなと思います(笑)

主人公たちの世代も悩みもバラバラなので、必ず読んでいる読者と重なる部分や共感できる部分があり、

予期せず自分の悩みの解決のきっかけをもらえたりすることもあります!

この本のおすすめポイント

簡単にですが、この本のおすすめポイントを挙げておきます!

  • 「月」についての知識が神秘的
  • 転職、娘の結婚、思春期などなど人生のライフステージ別の悩みが分かる
  • 間接的に出てくる登場人物が魅力的
  • 文章が詩的できれいなので、とてもロマンチック
  • 読後に身近な人や自分を大事にしたくなる

今回主人公たちが共通して聞いていたポッドキャストでは「月」に関する話がありました。

その話や知識が神秘的で

月ってすごいんだ、私たちと繋がってるんだ

そう思えるほど個人的には「月」に興味が湧きました!

もし「月」がもとから好きな人は、絶対に好きな知識ばかりだと思います!

例えば…月が年におよそ3.8センチメートルずつ地球から遠ざかっているという話の時に

月が最初と変わらずにずっとそばにいたら、地球は今ごろどんな星だったんでしょうね。

現在のところ、月は地球と38万キロメートルの距離に身を置きつつ、地球の自転軸の傾きを安定させてくれたり、重力で地球が穏やかに過ごせるように助けてくれて、今は今でちょうどいい感じなんだよな。だから少しずつ少しずつ離れていきながらも、その時のお互いに1番合った状態で関わり続けてくれてるんだなぁって、僕は思うわけです。

本分より抜粋

この月と地球の関係は、人間関係でもいえることですよね。

お互いの状況や状態が変わりながらも、それに合った状態で関わり続けていく。

まさか月の知識からこんな共通点があるなんておもわなかったです!

これはほんの1例なので、他にも気になるってかたはぜひ読んでみてください!

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まとめ

今回は青山美智子さんの『月の立つ林で』をご紹介させていただきました~!

ほんとうにいい本は、読者に気づきを与えてくれる本だと思います。

主人公たちが成長するとき、その気づきが間接的に自分の悩みや問題の解決の糸口につながったり

「こんな風に生きたい」と思わせるような手本や憧れをくれたり…

青山美智子さんの本はそれが本当に多いので、ぜひ1度読んでみてほしいです!

もし読まれた方は、気軽に私のブログにコメントして感想を教えてください(^^)/まってます!

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この記事を書いた人

ブログ書くことが好きな25歳きなこんぐです。
このブログは読書や暮らしをテーマに、皆さんの積み重ねの日々がちょっと幸せになるような情報をお届けします。読書はジャンル問わずなんでも読みます!愛猫の三毛猫(名前はきなこ)と一緒に暮らしています。

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